四つ橋線車両を30系に統一するため、初の新30系「量産先行車」として1973年10月に竣工。
竣工して2年ほどは西梅田側から3059-3359-3060-3459-3559という組成で、先頭車が中間に入っていた形態だったのだが、変則編成解消のための3659号車が1975年10月に竣工し、変則編成は解消された。
1973年製の4両(3059・3359・3459・3559号車)については貫通路妻引き戸・暖房装置が取り付けられていなかったが、それらの設置改造は1988年8月に実施。冷房化・大規模更新は5両が四つ橋線時代の1992年にセミステンレス車の第1号として受けたが、1996年秋に四つ橋線車両を23系に統一する際、1980年1月に御堂筋線所属の4連を四つ橋線へ転用する際に中間車の増結のため新造されたものの、組んでいた編成が運用から離脱し、休車となっていた3364号車に電装解除と簡易運転台を移設し、さらに編成全車にブレーキ不緩解灯が設置されていたためブレーキ不緩解灯も設置して新たな3659に改番し、冷房化・大規模更新を施したうえで増結。四つ橋線車両と谷町線車両の電動発電機搭載形式の違いからそれまでの3659を3759に改番し、簡易運転台を撤去したうえで12月に谷町線へ転用された。貫通扉下部の出っ張りについては塗装されており、非冷房時代のまま維持されている。
3059・3359・3459・3559号車は新30系の分類に属しながらも従来の30系に近かった「量産先行車」であったため、従来の30系と同様の車体構造・外釣り貫通路妻引き戸・白熱灯の前照灯+白熱灯型ライトケースと、従来の30系の面影を色濃く残す貴重な編成であったが、2008年7月の最終全検出場後、絶縁不良からか発煙などの故障が頻発。30000系第1編成が導入されると、最古参が故に真っ先に置き換えの対象となり、2009年3月30日を最後に営業運転を終了し、同日、森之宮検車場へ廃車回送。翌31日に除籍され、半年ほど留置された後、同年9月に解体工場へと搬出された。
特徴
・白熱前照灯+白熱灯型ライトケース(3059・3559号車)
・外釣り貫通路妻引き戸(3359号車の大日側・3659・3759号車を除く)
・従来の30系と同じ構造の車体(3059・3359・3459・3559号車)
・ブレーキ不緩解灯付き(全車共通)
車歴
竣工:1973.10.16(3059・3359・3459・3559) 1975.10.22(3759) 1980.1.30(3659)
製造:アルナ工機(全車)

組成変更歴:あり(以下の通り記載)
1973.10.16〜1975.10.21 竣工時の変則編成
(西梅田側から3059-3359-3060-3459-3559)
1975.10.22〜1996.12.13 変則編成解消のため3659を新造し、3060と3659を組み替え
(西梅田側から3059-3359-3659-3459-3559)
1996.12.14〜 谷町線転用に伴う増結(3364→新3659)と電動発電機搭載車両の相違に伴う改番(旧3659→3759)
(八尾南側から3059-3359-3659-3759-3459-3559)

暖房化改造:1988.8.1(3059・3359・3459・3559のみ)
冷房化・大規模更新:1992.11.16(3059・3359・3759・3459・3559) 1996.12.14(3659)
転用:1996.12.14(四つ橋線→谷町線)
連結面間転落防止装置設置:1999.9.30
最終全検出場:2008.7
最終運用:2009.3.30
廃車:2009.3.31

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