1992年から冷房化が始まり、接客設備も新20系と同等レベルに引き上げ、新車同然の輝きを取り戻した30系。
しかし、いくら接客設備を新20系並みのアコモデーションに改造しても、金属バネ台車によるゴツゴツとした微振動に加え、省エネが叫ばれる今のご時世では時代遅れの抵抗制御に、ブレーキも制動時に使用した電力を第三軌条に戻す「回生ブレーキ」ではなく、制動時に使用した電力をそのまま熱エネルギーに変換して捨ててしまう「発電ブレーキ」。
これらについてはもはやどうしようもなかったのだが、それでも新20系並みの接客設備であることを生かし、省エネ車両に混じってアルミ車6編成36両、セミステンレス車7編成42両の総勢13編成78両が活躍を続けていた。

しかし、30年以上もの歳月を経て老朽化が進み、頻繁に故障が発生し、2008年度には30000系による置き換えが決定。そして2013年度中に、大阪市交通局が保有する地下鉄車両全車をチョッパ制御車・VVVFインバータ制御車、そして回生ブレーキ付きの「省エネ車」に統一する方針が発表され、さらに30000系全13編成78両の投入完了に伴い、最後の2編成も2013年10月6日を最後に完全引退することが決定。

酷評されていたけれど、時代のニーズに応じて姿を変えながら、大阪の地下を駆け抜けた30系の「日常」。
完全引退を記念し、「30系に関するあらゆる情報、画像」を集めた特設サイトを勝手ながら作らせていただきました。

まずは、タイトルについて。
「今までありがとう。」
「お世話になりました。」
という感謝を込め、"ありがとう 30系"としました。
"Since 1968"はサブタイトルで、これについては30系の前身である7000-8000形が誕生した1967年を採用してもよかったのですが、30系が誕生したのは1968年ですので、1968年のほうを採用いたしました。

次に、コンテンツについて。
「History」では、30系の歴史を年表スタイルで掲載し、
「Database」では、谷町線で活躍した冷房改造車全13編成78両の詳細な特徴・車歴などのデータを掲載し、
「Photo gallery」では、"30系がいた日常風景"をテーマに撮影した画像や、貴重な画像、未公開画像を一挙掲載、
「Last Run Headmark」では、掲出されたヘッドマーク全5種類の画像を運用期間などのデータも含めて掲載し、
「Movie」では、今までに撮影した映像を集め、引退を記念して作成した映像集の紹介等を掲載しています。

最後に。
このホームページは、あくまで個人制作の非公式サイトであり、大阪市交通局との関係は一切ございません。

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